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 皆が自分のことしか考えないという、まことにひどい利己主義と無関心の直中(ただなか)にいると、机の上のがっしりして丈夫な木製のロバたちの速足の姿を思い出す。一頭は片足を無くしたが、それでも歩みを続けていた。仲間を支えにすることができたからである。

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