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 聖なる福音書を開くとき、そこに語られていること、すなわちキリストの言葉と行いは、知るためだけでなく、〈生きる〉ためであることを考えなさい。細かなことを含め、そこに書かれている一つひとつの事柄はすべて、あなたが実生活の個々の状況に具体的に当てはめて実行するために集められたものである。

 カトリック信者は、主のすぐ後ろについて行くよう招かれている。そして聖書の中に、イエスの生涯を見出すだけでなく、あなた自身の生き方を見出さなければならない。

 使徒聖パウロのように、あなたも愛に満ちて尋ねることができるようになるだろう。「主よ、どうしたらよいでしょうか」。すると、あなたは心の中に、神のみ旨を果たせ、という断固とした命令を聞くだろう。

 というわけで、日々福音書を手に取り、それを読み、具体的な指針として実行しなさい。聖人たちは、このようにしたのである。

聖書への参照
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