822

 あなたは祈りの中で主に申し上げたことを私に打ち明けてくれた。「考えてみると、あなたの恩恵を受けているにもかかわらず、確かに私の応え方が足りないために、惨めさが増していくようです。私にはあなたが要求なさる事業のための準備がまったくできていないことはよく知っております。そして、名声と才能とお金を持った大勢の人たちがあなたの御国(みくに)を守ろうと話し、書き、組織作りに精を出す様子を新聞で読んで、自分自身に目を移すと、無知で貧しく、つまらない人間に過ぎない自分が見えます。あなたがこのような私をお望みであることを万一知らなかったとすれば、私は恥ずかしくてどうしたらよいのか分からなくなったことでしょう。しかし、イエスよ、本当に喜んで私の野心を、信仰と愛を、あなたの足元に差し出したこと、また私が愛し、信じ、苦しむ覚悟のあることをあなたはご存じです。この点では確かに裕福で知恵ある者になりたいと望んでいます。しかし、限りない慈しみによってお定めになった以上に裕福で知恵ある者になることは望みません。あなたのいとも正しく、いとも聖なるみ旨を忠実に果たすため、私の名声と名誉のすべてを捧げるべきだからです」。

 私はその良い望みを単なる望みで終わらせないように、と勧めておいた。

この点を別の言語で