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正しく生きる

福音書から実生活に役立つ決心が引き出せなければ、福音書を充分に黙想したとは言えないでしょう。皆さんの中には壮年期の方々もおられますが、多くは若い人々のようです。いずれにしても、私たちは全員、よい実を結びたいと望んでいます。そうでなければ、今ここにいるはずはありません。私たちは犠牲を捧げ、主から任せられた<タラントン>を巧く使う努力をしています。神の助けを受けて、人々の救いを望む心が熱く燃えているからです。ところで、今に始まったことではありませんが、善意があるにもかかわらず、「ファリサイ派やヘロデ派の人」11の共謀する罠にはまってしまうことも考えられます。キリスト者であるからには当然神の権利を守るべきでありながら、悪の勢力に惑わされ、悪と結託し、信仰における兄弟や救い主に仕えんとする人々に巧みに近づく輩―このような輩に陥れられることがあり得るのです。

賢明になってください。言葉も、行いも、自然であるように。問題があれば根底にまで立ち入って解決してください。上辺を撫でるだけでは役に立ちません。キリスト者としての義務を立派に果たそうと心から望むなら、相手も自分も不愉快な思いを経験するだろうことは、今から覚悟しておくべきでしよう。

聖書への参照
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