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「牝鹿が小川の流れを慕うように」30、渇きに喘ぎながら駆け寄りました。生きる水の泉で喉を潤すためです。永遠の生命に湧き出る31新鮮で豊富な清水の源で、なんら変わったこともせずに一日を過ごします。言葉で表すことはできないので、もは言葉は不要になる。知性は平静を取り戻し、思い巡らすこともなく見つめるだけ。そして、心は再び新しい歌を歌い始める。愛のこもった神の視線を、四六時中、感じ味わうことができるからです。

特別の状態について話しているのではありません。ごく普通にある現象です。愛に夢中になれば、突飛なことや目立った振舞いをせずに、苦しむこと、そして、生きることを学びます。神が知恵の賜物を授けてくださるからです。この「命に通じる狭い門」32に分け入るなら想像もできないほどの平安、得も言われぬ落ち着きが訪れることでしょう。

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