聖母の被昇天

「神はマリアの体と霊魂をともに天にあげられた。そして天使は喜び踊る。」

このように教会は歌う。わたしたちも同じ歓喜の叫びをあげながら、聖なるロザリオのこの一連の黙想を始めよう。

 神の御母は眠りにつかれた。聖母を囲むのは十二人の使徒たちである。ユダに代わるのはマティア。

 わたしたちも、皆の好意に甘え、聖母のそばに居させてもらっている。

 けれどもイエスは、ご自分の御母を、体と霊魂ともども天の栄光に導きいれたいと望まれる。天の宮殿では、華やかさのかぎりを尽くして、わたしたちの御母、聖マリアを喜び迎える。あなたとわたしは、何といっても子供なのだから、マリアの美しい青いマントにすがりつこう。そうすれば、あのすばらしい場面を眺めることができるだろう。

 いとも聖なる三位一体の神がマリアを迎え、神の娘、神の母、神の花嫁の上に、栄光を雨とお降らせになる。わたしたちの貴婦人の威厳に驚く天使たちはささやきあう。このお方は一体どなただろうと。

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