962

  本当に祖国を愛するなら、―私はそうだと確信しているが―間近に迫った危険から祖国を守るため、志願兵としてためらいなく徴兵に応募することだろう。すでに書いたように緊急時には誰もが役に立つ。男も女も、老いも若きも壮年も、少年でさえも。ただ、障害者と子供だけが除外される。

キリストの王国を守るため、志願兵だけでは足りないから、日々、総動員令が出されている。しかも、その王であるキリストはあなたを名指しでお呼びになった。神のための戦いを、あなたの持つ最高のもの、すなわち、あなたの心、意志、知性、全存在を、すべて出し切って戦うよう要求しておられるのである。

私の言うことに耳を貸してほしい。清い生活、そして、特に聖母のご保護があれば、肉は問題にはならない。呼びかけ(召し出し)から逃げるため、心や意志あるいは知性が病んでいると言い訳をするほど、あなたは臆病なのか。自分を正当化し、補助的な役目でよしとするつもりなのか。

 主は先頭に立つ道具としてのあなたをお望みであり、また、既にそうなっているのに、今となって背を向けるようなことがあれば、裏切り者となり、まことに哀れむべき存在になってしまう。

この点を別の言語で