聖マリアの連祷

 さて、ここにおいて、連祷が新たな光を帯び、色とりどりの輝きと意味とをともなう賛美の言葉となってほとばしり出てくる。

 主、キリストへの心の叫び。神のペルソナ各位と至聖なる三位一体の神への祈願。聖母マリアに投げかける、燃えるような愛のことば。キリストの御母、無原罪の御母、よき勧めを賜う御母、創造主の御母、救世主の御母…、いとも賢明なる童貞…、上智の座、くすしきばらの花、ダヴィドの塔、契約の櫃、明けの星…、罪びとのよりどころ、憂き人のなぐさめ、キリスト信者の助け…。

 そして元后、女王としての聖母の君臨を受け入れ、その取り次ぎを求める。

「天主の聖母の御保護によりすがりたてまつる。いと尊く祝せられたもう処女、すべての危うきより、常にわれらを救いください」。

 いと尊きロザリオの元后、われらのためにお祈りください。主、イエス・キリストの約束に、ふさわしい者としてください。

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