聖母の訪問

 さあ友よ、もう一人で続けることができるだろう。喜び勇んでマリアとヨセフについて行こう。そうすればダビデ家の言い伝えを耳にすることだろう。

 エリザベトとザカリアの話も聞くことができる。ヨセフの純愛に涙ぐみ、間もなくベトレヘムでお生まれになる幼子の名前を聞くたびに胸を震わせることだろう。

 わたしたちは大急ぎで山地のユダの町へと向かっていく。

 到着した家で、洗礼者ヨハネが生まれるのだ。そこで、救い主の御母の訪問に感激して、エリザベトは叫ぶ。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。わたしの主のお母さまがわたしのところ来てくださるとは、どういうわけでしょう」と。

 「胎内の(洗礼者)は喜んでおどった……」(ルカ1.41)。マリアの謙遜がマニフィカト(賛歌)となってあふれ出る。そして、高慢な、少なくともかつて高慢だった、あなたとわたしは謙遜になる約束をする。

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