Josemaría Escrivá Obras
1021

 その日のミサの書簡は本当に嬉しかった。聖霊が聖パウロを通して不滅と栄光の秘訣を教えてくださるのである。人間は誰でも永遠に生きたいと切に望んでいる。

 自分が幸せだと思う生活の瞬間を永遠にしたいと望み、自分についての思い出を称えたいと思っている。私たちは自分の理想を不滅にしたいと望むのである。だから、見せかけの幸せを感じるときや孤独を慰めてくれるものがあるとき、誰もが自然に、〈永遠に、永遠に〉と言い、またそう願うのである。

 悪魔のなんと賢いことか。人間の心を知り尽くしている。人祖に、あなたたちは神のようになる、と言った。実に残酷な嘘であった。聖パウロはフィリピの信徒への手紙の中で、不滅と栄光を得るための神的な秘訣を教えてくれる。イエスは僕の身分になり、自らを無とされた。へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順であった。このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになった。こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名に跪(ひざまず)いた、と。

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