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教会は、聖ヨセフを保護者として崇めています。幾世紀にもわたって、聖ヨセフについていろいろなことが語られてきましたが、その生涯を通して、神が彼に託された使命に常に忠実であったことが特に強調されています。それで、私は以前から、好んで〈私の父・私の主〉と親しみを込めて聖ヨセフを呼んでいます。

 聖ヨセフは、確かに私たちの父であり主であります。いうのは、イエスが成長して大人になるまで保護し、付き添ったように、聖ヨセフを崇敬する人たちをこの地上において保護し、付き添ってくださるからです。聖ヨセフと接しているならば、彼が内的生活の師であることもわかります。なぜなら、私たちに、イエスを知ること、イエスとともに生きること、私たちも神の家族の一員であることなどを教えてくださるからです。聖ヨセフは普通の人であり、家庭の長であり、自らの努力で生計を立てた労働者でありました。そうであったからこそ彼は模範を示すことができたのです。そして、このことを私たちは深く考え、喜ばなければなりません。

 今日、その祝日を祝うにあたって、聖福音書が聖ヨセフについて語っていることを思い起こしながら、彼の姿を描き出してみましょう。そうすれば、聖マリアの夫としての聖ヨセフの飾り気のない生活を通して、神が私たちに伝えようとしておいでになることが、もっとよくわかるようになるでしょう。

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