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夫婦の間には、時にはどうしても諍いが起こります。しかし、決して子どもの前で争わないでください。子どもは傷つき、夫婦のいずれか一方の味方をします。そして気づかないうちに、不仲が高じる危険もあります。喧嘩も度々でないなら、やはり愛の現れであり、時には必要でさえあるのです。喧嘩が起こるのは、夫が仕事で疲れていて、妻が育児や家事、あるいは、自己のあまり強くない性格との戦いに疲れている ― 倦怠ではなく ― 場合なのです。

 高慢を避けてください、高慢は夫婦生活最大の敵ですから。時として起こる二人の間の食い違いには、どちらにも譲歩できない絶対に正しい理由はないはずです。どちらか冷静な方が我慢し、後で誰もいないときにそっと注意をするのです。そうすればすぐに仲直りができるでしょう。

 いつも身だしなみの良い人であってください。妻は恋人であった時のように優しく振る舞い、夫も同じことを忘れてはなりません。一生、恋人同士のように愛情深く過ごすことは結婚生活の義務と言えましょう。あなたがこれらの言葉を、皮肉をもって受けとるならば悪いしるしで、家族同士の愛情が冷たい無関心に変わっている明らかな証拠と言えます。

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