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聖霊との交わり ― そして聖霊を通して御父と御子との交わり ― を深めて、慰め主なる御方と親しくなる生活様式を定めるには、一般的にではありますが、次の三つの基本的な事項に留意しなければなりません。すなわち、素直、祈りの生活、および十字架との一致であります。

 素直であることが第一です。聖霊はその勧めによって、私たちの思い・望み・働きに超自然的な色合いを添えてくださる御方であるからです。人々にキリストの教えを深く吸収させ、従わせるように導く御方、各個人の使命を自覚させ、神のお望みをすべて果たすための光をお与えになる御方は聖霊です。聖霊に素直に従うなら、キリストの似姿が私たちの中で次第に形づくられ、日毎に父である神に近づいて行くことでしょう。「神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです」28。

 この世での生活原理である聖霊の導きに任せるなら、霊的な生命力は増し、子どもが父親に頼るのと同じように、自然に信頼しながら、父である神の腕に自己を依託できることでしょう。「心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない」29と主は言われました。霊的幼子の道とは、別に新しい道ではありませんが、いつも効果的な道です。弱々しい人々の道でも、成熟に欠ける人々の道でもありません。それは、神の愛の素晴らしさを深く考えさせ、自分の惨めさを認識させ、自己の意志を全く神のみ旨に一致させる超自然的な円熟への道なのです。

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