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「忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ」34。御父からこのように言っていただけたなら、どんなに幸せでしょう。必ずこう言っていただけるという希望をもちましょう。これが観想生活の素晴らしさです。信仰と希望と愛に生きましょう。希望は私たちを強めます。聖ヨハネの言葉を思い出してください。「若者たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが強く、神の言葉があなたがたの内にいつもあり、あなたがたが悪い者に打ち勝ったからである」35。神は教会に属する若者たちだけでなく、全世界の青年たちを激励しておいでになる。触れるものを次から次へと黄金に変えたミダ王のように、皆さんもすべての人間的なものを神化することができるのです。

この世を去ったあと神の愛が待ちかまえていてくださることを、決して忘れないでください。この神の中に、地上で持った清い愛をことごとく見つけることができるでしょう。短い一生を、一所懸命働いて、御独り子のように「善をなしつつ」36過ごすこと、これが主のお望みです。生きている間、目覚めて警戒していなければなりません。殉教を目前にしたアンティオキアの聖イグナチオが魂に感じたあの呼びかけを聞くために。「御父のもとに来るがよい」37。おまえを一日千秋の思いで待っているから。

私たちの希望・聖母マリアに、私たちが揃って御父のお住まいに居を定めることができるよう助けてくださいと申し上げましょう。真の祖国への希望を支えにするなら、何が起こっても平和を失うことはありえません。主は恩寵によって私たちを導き、順風を送って、くっきりと見える向こう岸に船を押し進めてくださるでしょう。

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