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どうすれば、このような哀れな状態を克服できるのでしょうか。本当に大切なことなので何度も繰り返します。謙遜と、霊的指導者への誠実さ、ゆるしの秘跡によってである、と。指導者のもとに行き、心を開きなさい。心を閉じてはなりません。口を噤ませる悪魔がひとたび入り込むと、少々のことでは放り出せないからです。しつこく繰り返すことをお許しください。なにがなんでも、ぜひ、皆さんの心に刻みつけてもらう必要があるので、言わずにはおれません。謙遜とその直接の結果である誠実さは、他の色々な手段と関係があり、勝利に至るための基礎のようなものです。喋れなくさせる悪魔は心に入るやいなやすべてを腐らせてしまいます。直ちに追い出せば、すべては順調に運びます。喜びを取り戻し、生活は軌道に乗ることでしょう。常に赤裸々なまでに正直誠実でありたいものです。ただし、礼儀と賢明さを忘れないでください。

 心と身体については、高慢に対するほどの心配はいりません。しっかりと頭に入れておいてください。謙遜が大切です。自分が正しいと思うとき、実は全然正しくないからです。霊的指導を受けるときは、隅から隅まで心を開きなさい。心を閉じてしまってはだめです。繰り返しますが、いったん口を噤ませる悪魔を迎え入れてしまうと、追い出すのに大変骨が折れます。

 かわいそうな悪魔憑きのことを思い出してください。弟子たちは治すことができず、主だけが、祈りと断食によってあの人を自由にすることがおできになりました。あのとき、主は三つの奇跡をなさったのです。まず耳を開かれました。話すことを妨げる悪魔に支配されると、人は耳を貸さなくなるのです。次に口を開いてやり、最後に悪魔を追い出されました。

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