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神の現存を保つ

内的生活。日常の仕事における聖性。小事における聖性。専門にしている仕事、日々の努力を通じて得る聖性。人々を聖化するための聖性。知り合いとはいえ、あまりよくは知らない人のことですが、その人はある日、飛行機に乗る夢を見ました。飛行機に、といっても機内にではなく、外側、つまり翼の上に乗っていたのです。かわいそうに、どれほど苦しんだことでしょう。思うに、内的生活がなく、内的生活に注意を払わないキリストの弟子たちが神の高みに上がっても、飛行機の翼にしがみつくこの人のような状態にいることを、主が教えようとなさったのでしょう。それは、いつ落ちるか分からない、真に不安定で苦しい状態です。

 実際、活動に身を投じながら、祈りと犠牲、さらに堅固な信仰生活を得るために必要な手段を放棄している人々は、いつなんどき道を踏み外すかも知れない深刻な危険状態にいるのです。必要な手段とは、頻繁にあずかるべき秘跡、黙想、念祷、良心の糾明、霊的読書、聖母と守護の天使とのゆみない付き合い、などのことです。それだけでなく、これらの手段を使えば、キリスト信者の生活はまことに愛すべきものとなります。あたかも蜜が流れ出るように、この種の手段に備わる内的な豊かさから、神的な幸せと甘美さが溢れ出るのです。

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