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本当に幼い子供になりなさい。幼ければ幼いほど望ましいでしょう。司祭としての私の経験がそう教えます。長くて短いこの三十七年の間、具体的ではっきりとした神のみ旨を果たすべく努力を傾けてきました。倒れては立ち上がらなければならないことが何度も何度もありましたが、そのような時はいつも、幼子の態度を保ち、聖母の膝を求め、主キリストの聖心によりどころを求めることによって、力を得ることができました。

 霊魂をずたずたにするような大失敗、ときには取り返しがつかないと思われるほど害を与える失敗は、決まって人の助けなど要らないと考える高慢な心が原因です。このような状態に陥ると、神をはじめ、友人や司祭など適当な人に助けを求めることもできなくなり、哀れにも、不幸な状態に孤立して方角を見失い、道を踏み外してしまいます。

 今すぐ神様にお願いしましょう。決して自己満足に陥ることなく、常に、主の助けと言葉、パン、慰め、力を切に願うことができますように。聖霊は「混じりけのない霊的な乳を望め」と教えています。子供のようになりたいという望みを大きくしてください。高慢を打ち砕くには、これが最良の方法であることを確信してください。私たちの振舞いがよきもの、偉大なもの、神的なものであって欲しいと思うなら、神のみ前で幼子になるほか道はありません。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない」14。

聖書への参照
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