Josemaría Escrivá Obras
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神は喜んで与える者を愛される

私たちの完全に離脱した心を主はお望みですが、その離脱の対象となるもうひとつ大切な点、つまり健康について考えてみましょう。皆さんの大部分は若くて活気にみちた年齢の人たちです。しかし、時の経過に伴い、容赦なく体力は衰えはじめ、成熟期を越え、やがて老化現象が訪れます。そのうえ、いつなんどき病気にかかり、肉体的不調を忍ばねばならなくなるか知れません。

 もし、健康に恵まれた順調な時期をキリスト教的に正しい意向で活用したなら、人々が思い違いから悪いと思う出来事を、超自然的に喜んで受け入れることができるでしょう。あまり細かなことに触れないように気をつけて、私の体験をお話ししましょう。病気の時は気難しくなりがちです。「よく気を配ってくれない。誰も心配してくれない。誰も思うように世話してくれず、理解もしてくれない」など。悪魔はいつも攻撃しやすい弱点を窺いながら歩き回っています。病人に対する悪魔の策略は、一種の精神異常をあおりたてて神から引き離し、周りに苦々しさを撒き散らすように働きかけることです。その苦しみを超自然的、楽観的に忍べば人々の役に立つ功徳を積めるはずなのに、そんなことはさせないようにするのです。苦しみが神のみ旨であれば、それを快く受け入れなければなりません。主の救いの十字架に、もっと直接にあずかることができるからです。それには、普段から自分自身に執着しないで日々を過ごさなければなりません。日常生活で、ちょっとしたものの不足や、いつもの不平、節制などを利用して、キリスト教の徳を実行するよう努力してください。そうすれば、主がお許しになる病気や不運を、気前よく堂々と忍ぶことができるでしょう。

 

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